大学生活

大学の英語についていけない?困ったときの対処法を紹介

「大学の英語の授業についていけない」「高校のときと全然違う」と戸惑っていませんか?

大学の英語には必修科目と選択科目があり、どちらも高校の授業より実践的な内容になっています。


そのため、英語力自体には問題がないのに、つまずいてしまう学生も少なくないようです。

この記事では、大学英語の概要と「ついていけない」と感じてしまうパターン、具体的な対処法を紹介します。

英語は必修科目!なかには授業を英語でする大学も

どの大学でも英語はほぼ必修科目となっています。

大学のグローバル化が叫ばれるなか、他の科目の授業まで英語で行う大学もあるくらいです。

必修科目の英語の場合、まずクラス分けのテストをする大学が多いので、各々のレベルにあった授業が受けられます

高校で学んだ内容が身についていれば、まったく歯が立たないレベルではないでしょう。

大学の英語は難しい?授業は実践的なレベルになる

大学の英語は、高校までの学習を基礎とした内容になっています。それでも随分と難しくなったように感じますよね。

というのも大学の英語は、”問題を解く”よりも”実践で使う”ことを目的としたものだからです。

具体的にはどんな授業がある?

大学の英語の授業は、次のようなタイプにわかれます。

● eラーニング
● リーディング&ライティング
● ディスカッション
● プレゼンテーション

このなかで特に学生を悩ませるのが、ディスカッションとプレゼンテーションでしょう。

ディスカッションの授業では、数人のグループにわかれ、英語を使って議論します。

生徒同士のスピーキング力の差が見えやすいため、発言が苦手な学生にはつらく感じるようです。

またプレゼンテーションは、事前に作成した資料を使って英語でスピーチする授業です。

グループワークもあれば、1人ずつ発表というケースもあります。

資料はもちろん英語で作成し、他の学生のプレゼンには英語での質問が求められます。

ディスカッションもプレゼンテーションも、人前でスピーキング力を披露する授業。

英語が上手な学生に囲まれると、どうしても気後れしてしまいますよね。

理系でも英語力は必須

理系は他の必修科目に時間が取られるため、どうしても語学は最低限になりがちです。

しかし、実は理系こそ英語力が必須

4年生になって本格的に研究室に配属されると、大量の英語論文が待っています。

高度な英語力はいりませんが、最低限の文法力と語彙力がないと論文調査で非常に苦労します。

また大学院進学を目指す場合、ほとんどの大学院で英語の試験があるか、TOEICでの高得点が求められます。

「理系だから」と甘くみて、最後に苦しい思いはしたくありませんよね。

全学部で英語は必要です。

早いうちに苦手は克服しておきましょう。

大学の英語についていけない時の対処法

英語の授業についていけないパターンは、大まかに次のようにわかれます。

1. 英文が読めない、書けない
2. リスニング全般ができない
3. スピーキングが苦手
4. ネイティブの英語が聞き取れない

「ついていけない」にもレベルがあり、1→4の順に難しくなります。

とはいえ対処法はシンプルです。

● 文法の復習をする
● 単語力をつける
● ネイティブ英語を学ぶ
● シャドウイングをする
● 下手でも発言する

順番に紹介します。

文法の復習をする

文法は全ての英語力の基礎です。

文法が理解できていない状態でリスニングやスピーキングの能力を上げるのは、あまり効率がよくありません。

残りの方法を試す前に、まずは高校までの英文法をものにしておきましょう。

単語力をつける

読めない単語は聞き取れないし、使えないといわれます。

逆に単語力があれば、文法が多少あやしくても話が通じるものです。

「大学の英語についていけない」と感じるとき、単純に単語力が足りていないケースがよくあります。

というのも、大学の授業では講師が独自に選んだ洋書や英語テキストが使われます。

専門用語も関係なく登場するため、単語を予習して授業に臨まないとまったく読解できないことも珍しくありません。

単語を調べつつ読解できるなら、英語の基礎力は足りています。

単語の予習に力を入れましょう。

ネイティブ英語を学ぶ

リエゾン(連結)を知っているでしょうか?

リエゾンとは、ネイティブが早くしゃべるために単語同士を連結させて発音することです。

● 「But I ……」→「バナイ」
● 「There is……」→「ゼェリズ」
● 「Put it on」→「プティトン」

リエゾンが起こると、上記のように日本人にはなじみの薄い発音になります。

この仕組みを知らないと、聞いたこともない単語をしゃべられているような感覚になり「ついていけない」と勘違いしてしまいます。

「日本人の英語は聞き取れるのに、ネイティブの英語が聞き取れない!」という場合は、リエゾンを学べば一気に解決するかもしれません。

ぜひリエゾンを覚えましょう。

おすすめの勉強方法は、YouTubeの”ニック式英会話”というチャンネルです。

リエゾンについて海外ドラマなどを使ってわかりやすく解説しています。

また、自分の発音が合っているか不安、日常生活で使える英会話を身につけたいと考えているなら、オンライン英会話を利用してみるのもおすすめです。

リスニング向上にはシャドウイングが効果的

リスニング力を上げるにはシャドウイングが効果的です。

シャドウイングとは、聞こえた英語をそっくりそのままマネしてしゃべる練習法。

1. 海外ドラマなどのワンシーンを字幕付きで見る
2. 字幕を声に出して発音してみる
3. セリフを流しながらマネして発音してみる

最初はうまくいきませんので、何度も繰り返して練習します。

シャドウイングはインプットとアウトプットを同時に行っているので、リスニングに合わせてスピーキング力も向上します。

シャドウイング用動画もYouTubeに多く上がっているので、ぜひ試してみてください。

下手でも積極的に発言する

たとえ講義についていけなくても、わからないなりに積極的に参加する意欲を見せましょう。

というのも大学の講師は、質問や発言のない生徒は”やる気がない”と見なします

特に海外出身の講師はこの傾向が強いようです。

逆に文法の間違いや発音のまずさは、それほど気にされません。

意欲的な姿勢を示せば成績の高評価にもつながりますよ。

英語の授業についていけないときは成長のチャンス!

大学の英語についていけないと感じる理由はそれぞれですが、ピンチはチャンスです。

英会話教室に行かずとも英語が学べる環境は、非常に恵まれているともいえます。

● 文法を復習する
● 単語力をつける
● ネイティブ発音を学ぶ
● シャドウイングをする
● 積極的に発言する

英語は正しい努力すれば必ず実を結びます。入試にクリアした時点で、基礎力はついているはずです。

ぜひ諦めずに勉強を続けてください!